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A leaf in a bottle

とある精神疾患者の日常

玉突き事故

人間関係を割と気にしすぎる性格だからでしょうか。自分がいることによる影響を少なからず悩むことがあります。仕方がないことだとある程度割り切って考えていても、気になるときは気になって。悪いことをしたと悔やむ気持ちが少し生まれたりして。

自分で勝手に「人間関係の玉突き事故」と呼んでいることがあります。新しい人が入ったとき、人間関係が動いて事故を起こすような感じ。といっても何が何だか分かりませんね。

一応試しに説明してみます。まず新しい人があるところにやってきます。その人がその組織の中の人と仲良くなります。そうすると、その仲良くなった人は元々仲のよかった人との間で微妙に関係を変化させるわけです。場合によっては新しい人に友人を取られた形になるかもしれません。そうして疎遠になったことで、その人は別の人と関係を結ぼうとしてその先で関係を変化させ…というのが、私が考える玉突き事故の内容です。

つまり、新しい人が入ったことで、元々の仲の良い関係が微妙に前とは変わってしまうということが言いたいわけです。前と同じ状態に戻る場合もありますが、新しい人との関係の疎密具合によっては元々の人間関係が悪化したり疎遠になったりということがあるような気がするのです。

N次という男性は、私と仲がいいT秀さんと元々は親密な中でした。でも私が作業所に入ったことでT秀さんは私とコミュニケーションをとることが増え、N次さんとの関係はその頻度に反する形で疎遠な方に傾いてしまったわけです。N次さんはT秀さんとより仲が良かったのでしょう。彼は以前は作業所の閉所時間までいたと言いますが、今は午前中の早い時間に帰宅するようになってしまいました。

私のせいかもしれない、と思うことがあります。N次さんは他の男性メンバーと一緒に行動することもありますが、それ以上にひとりでいる時間が長いような気がして。話す相手がなく、ひとり言をつぶやいていたり、暇な時間を持て余してぼーっとしていたり。T秀さんが私に多く接触するようになり、彼はその分寂しい思いをしているのではないかという推測が消えません。

もしかしたらそうかもしれませんし、そうでないかもしれません。彼に友達を取るなと言われたことはないし、どんな気持ちなのか、多分私には本音を語らないでしょう。私は気を遣ってできるだけN次さんがいるときはT秀さんに接触しないようにしていますが、これも果たしてN次さんにとって意味があるのか分かりません。

私が作業所に入ったことで、私はN次さんから友達を奪ってしまったかもしれません。そのような玉突き事故を起こした可能性があることを、とても残念に思っています。