A leaf in a bottle

とある精神疾患者の日常

本が読めない

精神疾患の人には意外とありがちなこと。本が苦手な人が結構多いです。精神関係の雑誌を見ても、体験談として本が読めないことが語られていたりして。作業所でも置いてある本を読む人は今のところゼロ。どうも文字から内容を頭に入れるという作業がことのほか苦痛に感じる人が少なくないようです。

私の症状としては、字を追って読んでいても内容が全然頭に入ってこないことです。どういうことを言っているか、本の中の単語をいくつか挙げることはできても、重要なセンテンスやら要点とやらは全然つかめず。筆者の言いたい核心部分には残念ながらあまり近づくことができていません。

そうしてそれを繰り返すうちに前の内容を忘れ、同じところを読み返し、意味が分からなくなって頭の中がぐちゃぐちゃになり、しばらくして挫折というパターンがほとんど。本を読んでいても全然楽しくないですし、疲れるだけなのでむしろ読みたくもない代物です。

興味はあります。宮部みゆきとか、夏樹静子とかの推理小説はちょっと気になりますし、村上春樹とかもメジャーなので一度読んでみたいなぁと思うことはあります。海外のものではアガサ・クリスティーとかが面白そうです。でも、読むと「楽しむ」以上に「疲れる」ので、別に無理に読まなくてもいいやと最初から諦めてしまいます。

今まできちんと読めたのはエッセイぐらいでしょうか。阿川佐和子のエッセイはひとつの話が割と短いので、何日かにわけて読み進め、何とか最後までいったことがあります。読めたのは何とかそれぐらい。あとは技術本とか。技術の知識を知りたいといった目的がないと、読破するのは至難の業です。

ここ最近ではさらに本から遠のき、直近の数年で読み切った本は一冊もなし。とても読めたものではありません。新聞なら記事も短めなので何とか読めますが、本一冊だとほとんど区切りがなく、その内容を頭に詰め込むことは私の頭では無理です。詰め込むそばからざるのようにこぼれていき、どんどん底が抜けて最後はほとんど何も残らないというありさま。

本を読むのは楽しくないです。ちなみに、学生のときの国語の成績は割とよかったです。国語のノートを見て暗記するだけで点がとれましたから。内容も自分で読み取ったのではなく、先生が逐一解説してくれたことを丸飲みするだけなので、学力と読書力はまるっきり違ったものになっていました。

なんでしょうね。薬のせいでしょうか。私の場合はSSRIを飲んでいるので、セロトニンが脳の回路で記憶や読解の邪魔をするのでしょうか。そこのところを精神科医に聞いても全然はっきりしません。

本は嫌い。疲れる、眠い、楽しくない。うー。知識欲があっても自分で活用できないなんて。困った症状に憑りつかれたものです。