A leaf in a bottle

とある精神疾患者の日常

昔の夢

高校生のとき、2年生か3年生で進路指導があると思います。在学中に将来なりたいものを見据え、卒業後の進路を考えるのですが、私はそのとき将来やってくる社会人としての自分を全く考えておらず、進学も進めるなら成り行き任せでという風な甘い考えでした。

でも、将来就きたい仕事が何かという進路指導の際に提出する書類には、いつも決まって書く内容は同じ。「司書」という答えでした。ここで以前の記事を読んだ方はお気づきかと思いますが、私は現在全く本が読めません。なのでこの仕事に就いていなくてよかったと今は思っています。

図書館司書という職業あることを知ったのは、とある通信教育講座の教材で。なんとかゼミという名前。勘のいい人ならすぐに分かるかもしれません。全然教材を使って勉強しないのに、一応中学・高校と無駄に続けていて、職業の紹介なんかが割とよく載せられていたのを思い出します。

なぜ司書が良かったのか、自分でもあまりよく覚えていません。何となく図書館がきれいで働くにあたって環境が良いと思ったのでしょうか。その当時は教科書を読むことさえあまり苦にならなかったので、本の整理とか棚に戻す作業とか、自分には合っているんじゃないかと思っていたような気がします。

もし4年制の大学に受かっていたら、あるいは惰性で司書にまでなっていたかもしれません。でも、全然勉強しなかった私には、大学の入学試験は高すぎるハードルであることを受けてみてから初めて知りました。いえ、入学試験にさえ行きつかなかったというのが正しいです。私のセンター試験の自己採点結果は300点ほど。まるで大学を目指すレベルではありませんでした。

どうもその頃から学習障害というか、どうやって勉強したらいいのか分からず、誰にも勉強のしかたを教わることもできず、そして勉強する意欲も湧かず。一度予備校に親がお金を出してくれるというので行きましたが、授業をただ聞いているだけで全然勉強に熱が入らず、あっさりとリタイア。無駄に40万ほども払わせてしまいました。

司書は大学で必要な科目を全て履修して卒業するか、大学に2年以上在学し、62単位以上取っている人が司書講習を受けて卒業することで資格を取ることができます。大学卒がほぼ当たり前なので、私には大学受験失敗がこの夢の終わりでした。高卒でも「司書補」の講習を受けて2年以上勤務すると司書講習の受講資格ができますが、ほとんどの人が通信制大学に通い、その過程で資格を取得するみたいです。

今は全然なりたいと思いません。本の内容を尋ねられたら答えられないからです。読めませんから。本との距離がぐんと開いてから、司書という夢は遠い昔の思い出になっています。