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A leaf in a bottle

とある精神疾患者の日常

プライベートボーダーライン

連絡先の交換というのは、人と接する場所なら当然というほど起こります。作業所でももちろんのこと。連絡先を交換し合っている人を何人か見かけます。一般の社会人でもメールアドレスぐらいは割と簡単に交換するのが慣習というものでしょうか。でも私はできる限り自分の連絡先は教えないことにしています。自分のプライベートに侵入される恐れがあるからです。

自分のプライベートと外との境界をどこに置くかは、結構悩むところだと思います。連絡先を教えるということは、その人に自分の時間に侵入するきっかけを与えることです。なので、大抵の人が気を許した相手にというのは当然のことなのですが。表面上の付き合いのみの相手に連絡先を聞かれた場合、思いのほか困ります。

教えるべきかやめておくべきか。やめておくなら断る理由も考えないといけません。このあたりが人間関係の煩わしいところ。ちなみに私は、ほとんど連絡先を教えることはありません。作業所で会えるからという理由で断ります。でもこの理由でもしつこく食い下がってくる人もいて、過去に断りきれずに教えてしまい、失敗しました。

私はプライベートな領域に突然侵入してこられるのが嫌な方です。なので、緊急の要件でもない限り、電話をかけられてもあまりいい気持ちはしません。あまり好きでもない人に雑談したいという電話で自分の時間に入ってこられると、かなり迷惑な気分。なるべくなら自分の内側に踏み込まれたくありません。

あまり好きではないのに連絡先を教えてしまった人の電話は、ほぼ毎回時間を考えずにかけてこられるので、全て着信拒否しています。電話番号を教えたのにです。いつも電話に出ないと言われますが、携帯電話をかばんに入れっぱなしだからと適当にごまかしています。

今私の電話番号を知っていて通じるのはT秀さんとスタッフUのふたり。一応彼等からの電話には出ます。他のメンバーさんの場合は出ません。気を許していない相手への対応がひどいですね。でも本当は番号を教えたくなかったので、出たくないわけです。多分この先も着信拒否のまま。

メールアドレスは数人の人が知っています。ほとんど送られてきませんし、こちらも送りません。プライベートな時間を邪魔される不愉快さは自分が一番よく分かっているからです。

障がい者は一般の人と違い、不安なことや悩み、相談事などをすぐに解消しようとして、気分次第で時間を選ばないことも多いので、プライベートに勝手に入って来られる確率は一般人より高くなります。連絡先を教えないことはその予防です。