A leaf in a bottle

とある精神疾患者の日常

吾輩は不完全である

完璧とは程遠い数々の欠陥を持つ私ですが、一応これでも完璧主義な人間です。何事も途中で投げ出すことが悔しくてできないし、やり始めたら自分が納得するまで完璧にやり遂げたいという信念があります。これは質の高いものを生み出すのに有用である反面、自分自身をとことんまで追い詰める場合があります。

完璧にしたいという欲求がいつ起こり始めたのか、今となってはもう記憶にありません。気が付いたら、自分自身により高いハードルを越えるように要求し、その水準も現実的な目標から、自分が理想とするものに置き変わってしまったような気がします。

もちろん完璧さを実現できる人だったら、何の問題もありません。でも、私は自分が作り出した理想でさえ実現させる能力を持っていませんでした。結局それで何が起こったかというと、完璧にできないという自分への苛立ちと、そんな自分はダメだという自己否定。自分の中の自信はことごとく崩れていきました。

それからが大変でした。自信がなくなったので、他の人に何かを尋ねられたりしても、もしかしたら違うかもと不安になって分からないとしか言えませんし、何かを頼まれても完璧にできないんじゃないかと思って最初から断ったり。それほどの高い水準を要求されていない場面でも、尻込みするようになってしまいました。

今は作業所の人たちが驚くほど水準の低い状態で平気で生活しているのを見て、多少完全完璧にするのがバカバカしくなりましたが、こうした長年抱えてきた自分の癖はそうそう消えるものではなく、ともすると完璧主義の落とし穴にはまって抜け出せなくなります。

私の場合、一番多いのが無限ループという類の症状。何かをしてからしばらくして状態を評価するのですが、大抵は要求水準に達していないと判断することが多く、また作業開始に入ります。そうしてまた状態評価を行い━━結局自分が行う状態評価は常にダメとか不可といったものばかりで、そうするとまた作業開始に強制突入し、延々終わらなくなってしまいます。

ひどいときには自分で自分が止められません。泣きそうになってもしんどくなってもです。そこまで完璧さにこだわる動機は別に何もないというのに、何のプライドか、ひたすら負けたくないと頑張ります。自分が疲れます。

今も自分には自信がありません。完璧とは程遠いからです。完璧でないと何だか自信が持てない気がするのです。完璧な状態と比較すると常に届かないため、いつまでも自分にOKが出せません。

作業所のプログラムでやってくる絵の先生が言いました。「根拠のない自信を持ってたらいいのよ」と。自分ができると思い込めば、できた状態で満足していれば、それで十分だ。他の人とか完璧な状態と比較することなんてない。そういう意味でしょうか。

この言葉に自信が持てませんが、とりあえず鵜呑みにして、何事も楽しんでいろいろできたらいいなぁと思います。

できてる、できてる。その調子!