読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

A leaf in a bottle

とある精神疾患者の日常

離人感

離人感というのは私が作った造語です。病名としては離人症性障害と言うようです。解離性障害の一形態、だと思います。多分。Wikipediaでちょっと見てみましたが、思ったより複雑なことを書いていてよく分かりませんでした。

私の場合は離人症性障害というほどの深刻な症状はないので、「離人症的な感じ」という意味でここでは離人感と呼ぶことにします。

離人症性障害の主な症状としては現実感の喪失が挙げられるそうです。自分自身の感覚が自分から離れていると感じる場合です。自分自身がひどく非現実的に感じ、どこか実感が湧かないような状態であるなど、現れる症状は人によって様々です。

私が離人感として戸惑うのは、鏡を見たときです。鏡に映る自分の顔が自分の顔でないような気がするときがありました。例えば、作業所で明るくしゃべったりして家に帰ってくると、鏡に映る自分の顔と、自分が抱いている自分の顔のイメージとになぜかギャップがあり、違和感を覚えるのです。

自分ってこんな顔だったっけ、とか、そんな風に思ってしばらく自分の顔を見つめたことがあります。何だか自分が思っているのと違っているのです。何となく自分の顔じゃないような気がする。鏡の中で自分を見返す自分は自分ではないような、そんな妙な感覚を体験しました。

これが離人性障害と似ているのか自分では判断できません。自分の優越イメージに固執していて、鏡に映る醜い自分を受け容れられないという別の病態かもしれませんし。ただ、何となく自分の顔じゃないような気はしていて、離人症に当てはまるのかなと思ったりもします。

前にも書きましたが、私は自分の顔に対して大きな恐怖を持っていて、それがもしかしたらこういった症状の原因なのかもしれません。自分の高すぎる自己イメージと現実との相違を受け容れられないでいるのは多分間違いがないと思いますが。

作業所で少しは頼られる存在であるのと、下校途中の子どもに顔を見て逃げられる存在であるというのはどちらも現実で、どちらも私なんですが。優越的な感じを持てる作業所での自分に慣れると、時たま自分の顔の現実を見て、何か違うよう違和感が湧き起こります。

私の自己イメージがそもそも統合しにくいのかもしれません。作業所では性的マイノリティーであることを公表しておらず、普通にその中で存在できていますが、性的マイノリティーを知っている人には軽蔑され、侮蔑的な反応をされます。その相反するような現実で、単に混乱しているだけなのかもしれません。

今は前より離人感はありません。でも治ったというよりは、ただ表に出ないだけというだけのような気がします。このへんの分析は主治医の意見を聞いた方がよさそうですね。

現実からの無意識の逃避が原因なら、そのまま抱えておくことにします。