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A leaf in a bottle

とある精神疾患者の日常

ヘイトクライム

 つい最近、凄惨な事件が起きました。神奈川県相模原市障がい者施設で20人近い人が刃物で殺されるという恐ろしい事件。犯人の主張を聞いて、こんなバカな話があるかと怒りが湧き起こりました。でも、こういった犯罪は、今、海外でも頻発しているようです。

テレビでこういった類の事件を総称して、ヘイトクライムと呼んでいるのを知りました。ヘイトクライム(hate crime)━━直訳すると、憎悪の犯罪です。Wikipediaでも見てみました。ある特徴を持つ個人や集団に対して、それらへの偏見や憎悪を元に引き起こされる犯罪のこと。

日本では何のことかあまりよく分かりませんが、世界に目を向ければ、テロという形で欧米に制裁を加えようとする人たちがいます。彼らは欧米を敵視していて、そこに住む人たちを殺すことは正しいと思っているようなところがあります。

今回の事件は、障がい者に対する偏見や差別、憎悪感情といったものによって引き起こされたヘイトクライムではないかと報道でやっていました。犯人の植松容疑者が何によってこういった思想を持ったのか、未だ解明されないままですが、彼自身がその偏見について自分は正しいと思い込み、犯行に至ったのは間違いないでしょう。

普通に見たら、こういった思想はかなり頭がイッた人間の考えることだと危険視されるべきものですが。ここ最近は、自分は関係ないと言い切ることができないような流れに世界中がなってきているようです。

差別や偏見といった負の感情は一般の人にも普通に存在していて、今まではそれを理性で押さえつけてこられました。でもネットなどで匿名で情報が発信できる現在では、匿名の元で差別的な本音が書きこまれ、それによって偏見や憎悪が拡散される時代になっている。テレビで見たのはこういった感じの分析でした。

アメリカのトランプ氏などのように、人々の不満や否定的な感情を代弁し、それによってたくさんの指示を集める政治家も出てきています。トランプ氏はメキシコのことについて批判しています。暗にアメリカに住む人たちの方が正しいと、人々を煽っているのかもしれません。

話を戻して。こういった差別意識は普通の生活でも現れるもので。今回の相模原の事件を通じて考えさせられました。つい最近ヘイトスピーチに対してクローズアップされてきたところなのに。事態は思ったより深刻な気がします。

嫌いであることはそれ自体何ら法律に違反していません。でも、こういった差別感情は、何かのきっかけで増幅され、拡大し、ついには相手を暴力によって排除しようとするまでに発展していくもののようです。

殺された障がい者がどんな恐怖を味わったのか。理不尽としか思えません。障がい者が一体植松容疑者に何をしたって言うんだろう。

ヘイトクライムはすぐ身近にあるようで、恐ろしいです。